お誕生日🌸
知人が92歳のお誕生日を迎えることができました。
花屋さんに行き、
「お誕生日の花束をお願いします」
その花屋さんは昔から長く続いていて、花も新鮮で、
92歳で海外生活が60年になる方だとお話しすると、
お婆様は普段、ほとんど目を閉じて過ごされ、
それでも、花束を抱えて施設へ向かう間、
パッと目を開けて『あら、綺麗ね。嬉しいわぁ』
「今日は私のお誕生日?」と思い出してくれるかもしれない。
そんな想像がぐるぐると頭の中を巡りました。
せめて“目が覚めるような花束”を渡したくて、
食堂では、食事を終えたばかりのお婆様が車椅子で首を垂れ、
耳元で、
「こんにちは!今日はお誕生日ですね。おめでとうございます。」
と声をかけると、目を閉じたまま、
「無事にお誕生日を迎えられてよかったですね。
そのついでに、おむつや衛生用品の不足がないか確認しながら、
その時は分からなくても、
「綺麗ね」
少し前、たまたま覚醒して目を開けている日がありました。
その時に「来月、お誕生日ですね。いくつになるんでした?」
「さあ…忘れちゃったわ」
と返ってきました。
「90歳になるのでしたっけ?」
と少し若めに言ってみると、
「そんな歳にはなってないですよ」
と可愛らしい返事。
近くにいた介護士さん達も笑って、場がぱっと明るくなりました。
お誕生日の今日は覚醒は見られませんでしたが、心から、
「お誕生日おめでとうございます」
と伝えてきました。
夜、お婆様のこれまでの聞いてきた話や知り合ってからの月日を思い返しながら、







